セキュリティ警告を装った詐欺メールの見分け方と、偽の警告画面への対処

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IPAは「情報セキュリティ10大脅威 2026 個人編」で、偽のメールやSMSは確定申告などの実社会の動きに合わせ、時宜を得て送られてくると説明しています。急ぎのセキュリティ更新やログインを求めるメールが来たら、一度立ち止まってください。確かめ方はいつも同じで、メールのリンクは使わず、自分でその会社の公式サイトや公式アプリを開きます。

要点

思い当たるふしのない「セキュリティ更新」「警告」「アカウントの問題」のメールは疑ってかかってください。急がせる、差出人やリンク先が正規の会社と一致しない、パスワードや確認コードを求める、といった点が目安です。リンクは開かず、ブックマークや公式アプリから確かめます。フィッシングと思われるメールは、フィッシング対策協議会(info@antiphishing.jp)に転送して報告できます。

偽のセキュリティメールはどう見分けますか

見た目で見分けるのは難しいと考えておいてください。フィッシング対策協議会は、フィッシングは実在する組織をかたって個人情報をだまし取る行為だとし、「情報確認のため」といった名目で偽のサイトに誘導すると説明しています。差出人の名前やアドレスは本物に見せかけることができ、文面も本物からのコピーやAIで作られるため、自然な日本語かどうかはもう目安にならないとしています。偽サイトにも鍵マークが付いていることがあります。

そのうえで、Appleはフィッシングメールのよくある兆候として次を挙げています。

  1. 送信者のメールアドレスや電話番号が、正規の会社の名前と一致しない。
  2. 正規の会社に登録しているのとは違うメールアドレスや電話番号に連絡が来た。
  3. リンクが一見正規に見えるが、URLが正規の会社のウェブサイトと一致しない。
  4. メッセージの見た目が、その会社から届いたほかのメッセージと大きく違う。
  5. クレジットカードやアカウントのパスワードなどの個人情報を求められる。
  6. 思い当たるふしのないメールにファイルが添付されている。

フィッシング対策協議会は、思い込んでいるとき、急いでいるとき、疲れているときに人はだまされやすいとも書いています。

AppleやMicrosoftはこうした警告を送りますか

パスワードを求めるような警告は送りません。Appleは、ウェブサイトにログインすることや、2ファクタ認証のダイアログで「同意する」をタップすること、パスワードやデバイスのパスコード、2ファクタ認証コードを伝えることを求めることは決してないとしています。デバイスやアカウントのセキュリティ機能を無効にするよう頼むことも決してない、と書いています。思い当たるふしのない連絡で個人情報や金銭を求められ、疑わしいと感じたら、詐欺だと考えるのが安全だとしています。

Microsoftは、依頼がないのに一方的に連絡してPCサポートやテクニカルサポートを提供することはなく、正規のエラーメッセージに電話番号が載ることはないとしています。ブラウザの更新が必要だという警告については、攻撃者がマルウェアをブラウザの更新プログラムに偽装する手口があるとし、不審な更新のメッセージは閉じて、ブラウザの設定メニューから「ヘルプ」や「バージョン情報」のページを開くよう勧めています。主要なブラウザでは、そのページを開くと正規の更新が確認されます。

「ウイルスに感染しています」という画面が出たら

画面を閉じてください。電話はかけないでください。IPAは、パソコンの画面いっぱいに偽のウイルス感染警告を出し、「今すぐ〇〇のサポートに電話してください」と誘うサポート詐欺について、パソコンはウイルスに感染していないと説明しています。電話をかけなければ被害は発生しない、としています。

  1. キーボードのEscキーを3秒ほど長押しして、全画面表示を解除します。
  2. 右上に表示される閉じるボタン(×)で、画面を閉じます。
  3. 閉じるボタンが出ない場合、IPAはCtrl+Alt+Deleteを押して再起動する方法を案内しています。

IPAによると、偽の警告は、広告や検索結果から開いたページ、ブラウザの通知機能を悪用した通知などから表示されます。IPAは画面の閉じ方を練習できる体験サイトも公開しています。

Appleも、セキュリティの問題やウイルス感染を警告するポップアップが出ても信じないよう書いています。こうしたポップアップはたいてい詐欺の広告で、表示された電話番号にかけたりリンクをクリックしたりせず、そのページから離れるか、ウインドウやタブごと閉じるよう勧めています。

PHPの脆弱性を名乗る詐欺メールはありますか

2026年10月23日時点で、PHPプロジェクトのアドバイザリにも、JPCERT/CCとIPAのPHP2Shellの注意喚起にも、この件を題材にした詐欺メールの報告はありません。PHP2Shellは、2026年10月21日に修正されたPHPの深刻な脆弱性2件です。ただ、IPAの説明のとおり、偽のメールは実社会の動きに合わせて送られてくるので、今後も同じ注意が必要です。

誰が対応するものかを知っておくと見分けやすくなります。JPCERT/CCとIPAの注意喚起は、PHPやPHPを使った製品を利用している人や組織に、修正版への更新などを求めるものです。一般の利用者に、何かをダウンロードしたり、どこかにログインしたりするよう求めてはいません。あなたへの影響は個人情報の漏洩を確認する方法で説明しています。

セキュリティのメールが本物か確かめるには

メールに書かれたものを使わずに、その会社に確かめます。フィッシング対策協議会は、公式サイトは検索結果やブックマークから開き、公式アプリからアクセスするよう勧めています。Microsoftも、ブラウザで新しいタブを開き、自分で保存したお気に入りから、または組織のドメイン名を自分で入力してアクセスするよう書いています。

  1. メールのリンク、添付ファイル、電話番号は使いません。
  2. 公式アプリを開くか、ブックマークから公式サイトを開きます。
  3. 情報を入力する前に一度立ち止まり、本当に必要な手続きか確かめます。不安なら、公式の窓口やサポートセンターに問い合わせます。電話の場合、フィッシング対策協議会は、一度切って正規の番号を確かめてからかけ直すよう勧めています。

詐欺メールはどこに報告しますか

フィッシング対策協議会に報告できます。メールやSMSのリンクはクリックせずに、そのメールをフィッシング報告受付メールアドレス(info@antiphishing.jp)に転送します。転送が難しい場合は件名、差出人名、送信日時、概要などを送ります。SMSは転送できないので、スクリーンショットをメールに添付します。偽のウェブサイトは、そのアドレスを送ります。迷惑メールフォルダに入ったものは報告しなくてかまわない、としています。

  • Appleを装ったメール: reportphishing@apple.com に転送します。
  • テクニカルサポート詐欺: Microsoftは microsoft.com/reportascam で報告を受け付けています。
  • 相談したいとき: フィッシング対策協議会は、警察か国民生活センター(消費生活センター)への相談を案内しています。消費生活センターには消費者ホットライン188でつながります。技術的な相談は、IPAの情報セキュリティ安心相談窓口(03-5978-7509)でも受け付けています。

よくある質問

メールのリンクからパスワードを入れてしまいました

すぐに変更してください。フィッシング対策協議会は、公式アプリか公式サイトからパスワードを変更し、アクセス履歴を確認して、不審なアクセスがあればサポートセンターに問い合わせるよう案内しています。同じパスワードをほかで使っていれば、そちらも変更します。Apple Accountの場合、Appleはすぐにパスワードを変更し、2ファクタ認証が有効になっていることを確認するよう書いています。

リンクを開いただけで、何も入力していません

フィッシング対策協議会は、個人情報を入力していなければ、被害が発生する可能性は低いとしています。身に覚えのないカードの利用があれば、カード会社に連絡して利用を止めてもらってください。

偽の警告を見て電話をかけてしまいました

IPAは、遠隔操作ソフトをダウンロード、インストールせず、サポート契約の支払いにも応じないよう書いています。遠隔操作ソフトを入れてしまった場合はアンインストールし、システムの復元を行うよう案内しています。インターネットバンキングで送金させられた場合は、至急、振込先の銀行に連絡し、あわせて自分の口座がある銀行と警察にも連絡するよう案内しています。

報告したら返事は来ますか

フィッシング対策協議会は、報告が多いため、個別の問い合わせを除いて受領の返信はしていないとしています。

Amazonやメルカリをかたるメールはどこに報告しますか

フィッシング対策協議会は、AmazonとメルカリをかたるフィッシングはAmazonやメルカリにも直接報告するよう案内しています。協議会への報告とあわせて行ってください。

出典