同僚にパソコンやスマホを見られたときの相談先
職場で誰かにパソコンやスマホを見られたときは、相談できます。多くは社内から始めます。人のことは上司や人事に、デバイスのことは情報システム担当に伝えます。職場の問題として外に相談するなら厚生労働省の総合労働相談コーナー、会社による個人情報の扱いについては個人情報保護委員会の相談ダイヤル、犯罪かもしれないときは警察が窓口です。
このページは一般的な情報で、法律相談ではありません。具体的な事案は弁護士に相談してください。
要点
まず社内です。デバイスのことは情報システム担当に、人のことは人事や上司に伝えます。職場の問題は総合労働相談コーナー(無料、予約不要)でも相談できます。会社の個人情報の扱いについては、個人情報保護委員会の個人情報保護法相談ダイヤル(03-6457-9849)があります。犯罪かもしれないときは、警察庁のオンライン窓口か、最寄りの警察署に相談します。
社内ではどこに伝えますか
人の振る舞いについては、上司や人事が窓口です。社内に相談窓口や苦情を受け付ける手続があるかを確かめます。
- 社内の相談窓口や手続を確かめます。
- 話しやすければ、まず上司に伝えます。
- それで片付かなければ、日付と気づいたことを書いて、人事や相談窓口に出します。
デバイスやアカウントのことは、すぐに情報システム担当に伝えます。気づいたことと日時を伝え、確認してもらう記録が消えないよう、パソコンはそのままにしておきます。自分でできる確認は同僚にパソコンを使われたかもしれないときにすることにまとめています。
職場の外で相談するには
厚生労働省の総合労働相談コーナーは、解雇、配置転換、いじめ・嫌がらせ、パワハラなど、あらゆる分野の労働問題を対象にしています。
- 労働者と事業主のどちらからの相談も受け付けています。
- 専門の相談員が、面談か電話で対応します。予約不要で、無料です。
- 各都道府県労働局や全国の労働基準監督署内などに378か所あります。
- 個別労働関係紛争の解決の促進に関する法律にもとづき、労働相談のほか「助言・指導」や「あっせん」を案内しています。
- 労働基準法などに違反の疑いがある場合は、行政指導等の権限を持つ担当部署に取り次ぎます。
個人情報保護委員会に相談できるのはどんなときですか
会社による個人情報の扱いに問題があると思うときです。個人情報保護法第40条は、事業者に、個人情報の取扱いに関する苦情を適切かつ迅速に処理するよう努めることを求めています。まず会社の窓口に伝えます。
個人情報保護委員会の個人情報保護法相談ダイヤルは、電話でのみ相談を受け付けています。
- 電話番号は03-6457-9849、受付時間は9時30分から17時30分(土日祝日と年末年始を除く)です。
- 事業者の個人情報の扱いに関する苦情について、ガイドラインやQ&Aをもとに、自主的な解決に向けた助言をします。
- 個人情報保護法に違反するおそれがあることが明らかで、個人の権利利益の保護の観点から問題があるものは、情報提供として預かります。預かった後の委員会の対応は、相談者に共有できないとしています。
- 条件をすべて満たす場合には、委員会が当事者の間に立って歩み寄りを促す「あっせん」を行います。条件の1つは、相談者がすでに事業者に苦情を申し出たものの解決できなかったことです。求める内容が金銭賠償や謝罪ではないことも、条件の1つです。
委員会は、個人情報保護法に適合するかどうかの判断を求める相談には応じていないとしています。
個人情報が読まれたことが、会社の報告義務の対象になるかどうかは、同僚がファイルを読んだら個人情報の漏えいになりますかにまとめています。
警察に相談するのはどんなときですか
犯罪に当たるかもしれないときです。どんな行為が不正アクセス禁止法などに当たるかは、他人のパソコンに勝手にアクセスすると罪になりますかにまとめています。
警察庁は、サイバー事案の通報、相談、情報提供を受け付ける全国統一のオンライン窓口を設けています。
- e-Gov電子申請から、オンラインで通報や相談ができます。送るときに、住んでいる都道府県の警察本部や管轄の警察署を選び、内容はそこに通知されます。
- 被害届を出す場合は、最寄りの警察署等に連絡するよう案内しています。
- 人命に関わる事案は最寄りの警察署に通報し、緊急を要するものは110番です。
警察庁の同じページは、一般的な情報セキュリティに関する技術的な相談の窓口として、IPA(情報処理推進機構)の情報セキュリティ安心相談窓口(03-5978-7509)も案内しています。
届け出には何を書きますか
どの窓口でも、同じ短い記録が使えます。日付、デバイスから離れていた時間、気づいたこと、すでに誰に伝えたかを書き留めます。メールや、会社に出した苦情のコピーを残しておきます。個人情報保護委員会のあっせんでは、すでに事業者に苦情を申し出たかが条件の1つになります。
誰がやったと思うかではなく、見たことだけを書きます。
Failshotについて
パスワードが1つ目の層です。Failshotはその次、2つ目の層のデバイスセキュリティ(second layer device security)です。席を離れている間にMacのロックを解除した人を、写真に残します。
Failshotがオンの間は、Macのロックを解除した人の写真を撮り、Proでは続けて5秒間の動画を記録します。Failshotのウインドウは、ロック解除が撮影されたことを解除した人に知らせます。Proでアラートをオンにすれば、あなたが自分だと確認しなかったロック解除を、写真と時刻とともにメールで知らせます。写真とProの動画はMacに保存され、Macから出るのは、オンにした場合のProのメール通知と暗号化されたWeb Vaultだけです。
Failshotは、自分のMac、または管理を任されているMacのためのもので、macOS 14以降で使えます。ダウンロードは無料です。無料で使えます。Pro では動画、メール通知、暗号化された Vault が加わります。Failshot Proは、failshot.appで7日間無料で試せます。アプリは英語版のみです。iPhone、Android、Windows版は準備中です。
よくある質問
警察より先に人事に相談しなければいけませんか
警察庁の相談窓口のページには、先に社内で相談するよう求める記載はありません。犯罪かもしれないと思うなら、直接警察に相談できます。人事や情報システム担当には、あなたには見られない記録を確かめてもらえるので、社内にも伝えておくと役に立ちます。個人情報保護委員会のあっせんは別で、先に事業者に苦情を申し出ていることが条件の1つです。具体的な事案は弁護士に相談してください。
個人情報保護委員会は同僚個人ののぞき見を調べてくれますか
相談ダイヤルが受け付けるのは、事業者や行政機関等の個人情報の扱いに関する苦情です。あっせんには、まず事業者に苦情を申し出たことが条件の1つになります。漏えい等の報告は、事業者が委員会に対して行う義務です。
画面を見られただけでも相談できますか
上司や人事に相談できます。画面を見ることと法律の関係、画面の守り方は職場のショルダーハッキング対策にまとめています。
会社のMacでFailshotを使えますか
勤務先の同意がある場合に限ります。Macは勤務先のもので、そのMacでのモニタリングについてデータ保護に関する法律上の責任を負うのは勤務先です。Failshotの場合、勤務先がFailshotの組織向け規約(Organisation Terms)に同意し、Failshotをオンにする前に、そのノートパソコンを使う全員に知らせていることも必要です。
損害賠償は求められますか
個人情報保護委員会のあっせんは、金銭賠償や謝罪を求めるものを対象にしていません。賠償を求めたいときは、弁護士に相談してください。