「2時間後に電話が使えなくなる」はウソ:総務省やNTTを名乗る自動音声への対処
総務省やNTTを名乗り、「2時間後に電話が使えなくなる」と告げる電話は、国民生活センターが注意を呼びかけている不審な電話です。総務省も、総務省の職員を名乗る同じような電話について注意を呼びかけています。総務省は、電話を停止することに関して、個人に電話をすることは一切ないとしています。自動音声が流れたらすぐに切り、個人情報は伝えないでください。
要点
「2時間後に電話が使えなくなる」という電話は、国民生活センターが注意を呼びかけている不審な電話で、総務省も、総務省の職員を名乗る同じような電話に注意を呼びかけています。国民生活センターは、総務省やNTT東日本およびNTT西日本から、電話を停止することに関して、自動音声ガイダンスやSMSを使って連絡することは絶対にないとしています。電話はすぐに切り、個人情報は伝えないでください。
どんな電話がかかってくるのか
国民生活センターは、2024年12月19日の注意喚起で、相談事例から見えた流れをこう説明しています。
- 自動音声。「2時間後に電話が使えなくなる」という自動音声ガイダンスが流れます。
- ボタン操作。「1番を押してください」などと、ボタン操作を誘導するアナウンスが流れます。
- オペレーター。 1番を押すとオペレーターにつながります。
- 個人情報。 オペレーターが個人情報を聞き出します。
国民生活センターが「NTTをかたる不審な電話」として紹介している相談事例では、自動音声の電話で1番を押した人がオペレーターに住所、氏名、生年月日を伝えました。相手はNTTカスタマーセンターとしか言わず、その後「間違いでした」と言って一方的に電話を切っています。
総務省も、職員を名乗る不審電話について注意を呼びかけ、確認された例をページに追記しています。
- 2026年3月12日の追記:総務省データ通信課の職員を名乗り、「電話を2時間後に使用停止にする」等と告げる電話。
- 2024年11月6日の追記:総務省監視管理室を名乗り、「電話を2時間後に使用停止にする」等の自動音声によりボタン操作を誘導する電話。
- 2024年2月22日の追記:総務省電波監理審議会を名乗り、「2時間以内にすべての通信を停止する」等の虚偽の説明を行い、オペレータにつなぐように誘導する電話。
総務省やNTTはこうした電話をかけてきますか
総務省と国民生活センターは、それぞれ次のように書いています。
- 総務省:「総務省では、電話を停止することに関して、個人に電話をすることは一切ありません。」
- 総務省:「総務省では、電話や通信の利用等に関して、個人情報を尋ねたり、金品を要求したりすること」は一切ないとしています。
- 国民生活センター:「総務省やNTT東日本およびNTT西日本から、電話を停止することに関して、自動音声ガイダンスやSMSを使って連絡することは絶対にありません。」
総務省のページには、「あなたの携帯電話から迷惑メールが大量に送付されており、手続きをしないと電話を止める」「警察署に電話を転送する」などと不安をあおり、個人情報を尋ねたり金品を要求したりする不審電話が全国で確認されているとも書かれています。
海外の番号からかかってくることもありますか
国民生活センターは、2026年3月19日の見守り新鮮情報で、自動音声で数時間後に電話が使えなくなると告げられ、「1」を押して名前と生年月日を答えたところ、着信履歴から海外からの着信だとわかった、という相談事例を紹介しています。
同じページでの国民生活センターの助言です。
- 「+1」や「+44」など、「+」から始まる電話番号は海外からのダイヤル番号です。
- 心当たりのない国際電話は詐欺の電話である可能性が高いので、怪しい電話には出ない、折り返さないようにします。
- 国際電話を利用しない人は、利用休止申請等をします。固定電話は国際電話不取扱受付センター(無料、0120-210-364)が窓口です。携帯電話は、端末やOSによっては発着信の設定ができ、携帯電話会社が提供するサービスの利用も検討できます。
電話がかかってきたらどうすればいいですか
国民生活センターの助言に沿った対処です。
- 自動音声が流れたら、最後まで聞かずにすぐ切ります。
- 個人情報は絶対に伝えません。 国民生活センターは、電話の中で個人情報を聞き出そうとしているとしています。
- 非通知や知らない番号からの電話には、普段から慎重になります。 国民生活センターは、不審な電話のおそれがあるとしています。
- 心配な家族にも伝えます。 国民生活センターは、離れて暮らす高齢の家族にも定期的に電話をして様子をうかがい、不審な電話があった場合には個人情報を伝えないよう伝えることをすすめています。
総務省は、こうした不審電話についての問い合わせは、総務省の連絡先か最寄りの総務省総合通信局へとしています。
個人情報を伝えてしまったら
国民生活センターは、2024年12月19日の注意喚起で、不安に思った場合や個人情報を伝えてしまった場合は、すぐに最寄りの消費生活センター等や警察へ相談するよう呼びかけています。
- 消費者ホットライン「188」:最寄りの市町村や都道府県の消費生活センター等を案内する、全国共通の3桁の電話番号です。
- 警察相談専用電話「#9110」:発信地を管轄する警察本部等の総合窓口につながる、全国共通の電話番号です。
総務省も、被害が疑われる場合には警察に相談するよう案内しています。また国民生活センターは、海外からの不審な電話についての2026年3月19日の見守り新鮮情報で、不安なときの相談先として消費生活センター等のほかに、総務省が実施している迷惑電話対策相談センター(でんわんセンター、電話03-6162-1111、平日10時から17時)でも受け付けているとしています。
詐欺のメールやSMSについては
アカウントや端末に急ぎの対応が必要だという偽の警告についてはセキュリティ警告を装った詐欺メールの見分け方に、声そのものが偽物かもしれない電話についてはAI scam calls and voice cloning(英語)にまとめています。
よくある質問
「2時間後に電話が使えなくなる」という電話は本物ですか
本物ではありません。国民生活センターは、「2時間後に電話が使えない」はウソだとしています。総務省は、電話を停止することに関して個人に電話をすることは一切ないとし、国民生活センターは、総務省やNTT東日本およびNTT西日本が電話の停止について自動音声ガイダンスやSMSで連絡することは絶対にないとしています。
1番を押してしまいました。どうすればいいですか
国民生活センターの相談事例では、1番を押すとオペレーターにつながり、個人情報を聞き出されています。個人情報は伝えずに電話を切りましょう。不安な場合や個人情報を伝えてしまった場合は、消費者ホットライン「188」か警察相談専用電話「#9110」に相談します。
総務省を名乗る電話にはどこへ問い合わせればいいですか
総務省は、不審電話に関する問い合わせは、総務省の連絡先か最寄りの総務省総合通信局へとしています。被害が疑われる場合は、警察に相談するよう案内しています。
SMSで電話が止まると言われた場合は
国民生活センターは、総務省やNTT東日本およびNTT西日本から、電話を停止することに関して、自動音声ガイダンスやSMSを使って連絡することは絶対にないとしています。
知らない国際電話がよくかかってきます
国民生活センターは、心当たりのない国際電話は詐欺の電話である可能性が高いとして、出ない、折り返さないよう助言しています。国際電話を使わない場合は、固定電話なら国際電話不取扱受付センター(0120-210-364)で利用休止を申し込めます。